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北海道 ニセコ高原の ペンション カントリー イン ミルキーハウス オーナーのブログ。 ただ泊まるだけじゃおもしろくない、北国の感動を分けてあげる。  HP本編は、 http://www.niseko-milky.com

ニセコ-ブログ


ミルキーハウスのヘビーゲストの1人は、黒松内に住みついた宮川さん
だ。
 うちでは、何回も結婚式を開いてもらったことがある。 しかし一番印象的な結婚式が
宮川さんの ライダーハウスで行われた結婚式だった。
後で知ったことだが、「北海道に移住」というメンバーで集まって、何回かイベント
で泊まったらしい。
 オーナーも大阪から移住して40年以上たったけれども、同じ北海道への移住
仲間でもある。
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 後で納得したが、コネクションづくりの達人。彼のすごさを知ったのが、う
ちのテニスコートで行われた 結婚式だ。
 うちのテニスコートは、開業して5年目ぐらいに、66号線に面した原野にポ
ッンと造られたのだが、その敷地にライダーハウスをオープン、6年間ほど営
業した時期がある。
 
 当時は、ミツバチ族が夏の北海道を走りまくって、バイクで北海道を旅する
若い人がたくさんいた。ミツバチ族とは、お金がない10代~20代のバイクのラ
イダー達で、ミツバチみたいに”ブンブン”音がするからつけられた、基本的
に、貧乏な北海道の旅人達。
 北海道の地方の自治体や、食堂、バイク愛好者が好意で、無料または500円
ぐらいで泊まれるようにした好意の宿。 ある所は、食堂の2階だったり、駅
の横に簡易宿舎を夏季限定で開設して泊まれるようになっていた。
 
 ミルキーハウスのスタッフにもバイクで北海道を廻る者がいたり、お客さん
もライダーの方が増えてきたりで 自然と別館で、ライダーハウスを造ろう
か? という気分になってきたのだ。
 中古のスーパーハウスを買って,手作りでライダーハウスを3ヶ月ぐらいで作
り上げた。 全部で50万円ぐらいで出来たように思う。出来るだけそれまで貯
まった廃材を利用して安上がりにあげた。 広いベランダが売りで、そこから
はニセコ高原の景観が素晴らしい。まさにパノラマで写真を撮りたい気持ちに
なる。 施設名は、「パノラマ・ライダーハウス」と命名。
 風呂は無いが、ミルキーハウス本館の風呂に入ればいい。トイレは、レンタ
ルの簡易スタイル。 灯油ストーブも完備し、10月末の施設撤収の頃間もポッ
カポッカに暖かい。 おまけにBGMとかいろんなラジオも聞ける、有線放送・
550chまで引いた。
  周辺の25Km 圏内に 立て看板(あと何キロ、矢印というもの)も、15
カ所分ほど 道路端に設置した。 

  頑張った甲斐があって7月にオープンできた。
 1年目が、200名ぐらいの利用だったが、3年目には、1000名にも伸びた。 1泊が、1名¥500だったので 
たいした金額にならなかったけれど、バイク、自転車の旅行者には、愛された。
 外国人の旅行者がよく持っている ロンリープラネット(貧乏旅行の英語版
旅行誌)の北海道版にも掲載されていたのには ビックリした。
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 常連の宮川君から、僕の結婚式を この「パノラマ・ライダーハウス」で
ひらけませんか?  とのお願いを戴いたのだった。
 セルフビルドの掘っ立て小屋をなんで結婚式の場所にするのよ? という申
し出は実に意外だった。 しかし、ふと胸に響くものがあった。 そして、出
来るだけ協力しようと承諾した。
 
 うちのライダーハウスの立地環境、とくにニセコ高原を一望できる眺望は、
自慢のものだった。電線もなく看板もなく 遮られものが無い。 尻別川を越
して遠く、昆布岳まで一望できる。 こんな北海道的な景観に注目して、自分
の結婚式場と結びつけた 宮川君の着想が嬉しかった。 おなじ、北海道移住
組として、好みが合ったのに惚れて、出来るだけのことをしてあげたいと思っ
たのだ。
 
 後で知った事だけど、結婚式には、「焼き肉パーティーに招待するよ」と、
参加者への約束もあったらしく、なんと60名の焼き肉パーティーが始まっ
た。 天気も好天に恵まれ盛り上がりを見せる挙式に、 テニスコート横の自
宅にいた私の家族らも、何が始まったんだ? と、かなりびっくりしたとの事
だった。 こんな派手な結婚式が行われるとは知らず、宮川君の企画力には、
ただただビックリした。
 c3.jpg

わたしも、式の初めにアルプホルンを演奏したり、ペンションからゲームの
賞品に協力したりした。
 宮川君夫妻は、今後の幸運を祈ったが、一番嬉しかったのが ミルキーハウスのセルフビルドの 
ライダーハウスの歴史に 一番晴れがましい一日を与えてくれたことだった。
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宮川 哲治くんからのコメント…
2020年9月21日
上・恥ずかしい写真(笑)。ミルキーハウスと私③最終回。
こうして、何度もミルキーさんに伺い、(勝手に)親交を深めたと思っていた
私。二人の夢だったガーデン披露パーティーをミルキーさんのライダーハウス
周辺で行いたいとお願いに行きました。オーナーさんは快諾。(ただのお客と
して、だったかも知れない)

二人ですべて企画し、97年、お盆休みに合わせて開催。ニセコのコネクショ
ンをフル活用し、現ニセコ町長の片山さんに頼み、テーブルやイスをお借り
し、(運搬トラックもかな?)ドラム缶コンロはどこから借りたっけ?【実
は、ミルキーハウスが持ってた】 地元の酒屋(神林酒店)から生ビールなど
を注文(かなり頼んだ、帰りにワインもらった)。
司会、運営お手伝いに北海道移住の仲間を、オープニングにオーナーのアルプ
ホルン演奏してもらい、途中、ゲームなどもやりながら、総勢60名くらいだ
ったかな、12時間近く飲み食いしました。
 私の元会社の同僚や、大学の同期も旅費高いのに来てくれました。宿泊は、
ミルキーさんや周辺のペンション、ライダーハウス、その前の敷地とテニスコ
ート内に持参テントという感じでした。
 翌日、すぐ隣のオーナー家族の家にご挨拶に行くと一番下の息子さんが、
「どこ行くの?」って聞くので札幌あたり、と答えると「いーなー、行きたい
なー、と駄々をこねている姿が印象的でした。自営業の子供はこういう思いを
するんだ、と(その後のわが子にも同じ思いをさせることに)。
 2000年、こんなにお世話になったニセコではなく、さらに南下して黒松内に
定住しましたが、ミルキーさんとは全道フットパスのイベントで隣のペンショ
ンに宿泊した際に、再会。夜、ミルキーさんの厨房で呑み語らいました(2010
年ごろかな?)。
 
先月、ミルキーハウスオーナーが会いに来てくれた時に、「どういう経緯で、
パーティーやったんやたっけ?」と聞かれたので今回思い出を振り返る意味も
かねて記事にしてみました。ん? そういう聞き方するのは、やはりただのお
客の一人だったということ?いいんです、これも大切なご縁。

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プロフィール

milky240

Author:milky240
北国の風土溢れるウッディーなつくり、北海道No1ペンション カントリー インミルキーハウスのblog。ただ泊まるだけじゃおもしろくない、田舎暮らしと、北海道のBIGなアウトドアーを体験できる、リゾートメニューをいろいろ提案しています。早朝の 「牧場ツアー」では、牧場見学・森のコンサートホールでアルプホルンのミニ・コンサート,野草のフラワーウオッチングなど、ニセコの旬の楽しみを案内いたします。

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